ここでは、「相続人の範囲と法定相続分」、「遺言書と遺留分」、「遺産分割協議」、「債務と相続の放棄」の4つのテーマについて、相続の法律の基礎になるお話します。具体的なことは、下の●の右横のタイトルをクリックしてください。それぞれの記事のページに飛びます。
 「もう少し詳しい話」は、 基礎知識の中のもう少し詳しい話です。これについては、これから増やしていきます。もっと詳しい話は「相続コラム」や「遺言コラム」をご覧ください。

【基礎知識の目次】
相続人の範囲と法定相続分
  ~ 誰が相続人になって、その取り分の割合は?
遺言書を書こうとする人のための基礎知識
  ~ 遺言書ってどういう時に書く必要があるの? 気をつけるのはどういうこと?
遺留分とその行使
遺産分割協議の方法
  ~ 遺産を分ける時はどうすればいいの?
債務と相続の放棄相
  ~ 亡くなった人に借金があったらどうなるの?

【もう少し詳しい話の目次】
代襲相続人(孫)の地位
相続分の譲渡
遺言書が何通もある

 相続、特に遺産分割協議のご相談を受けていると、びっくりするくらい相続のことを知っている方がいます。びっくりまでは行かなくても、ある程度、勉強をされてから相談に来られるようです。相談に来られる前に、遺産分割の協議をして、それがうまく行かないので相談に来られる方も多いようです。そのため、相談に来られる前から、相続のことを勉強しているようです。
 ただし、時には残念ながら、「それ、間違ってます」という場合もあります。専門家ではないのですから、「多分、こうだろう」と思ったことが間違っているのは仕方がありません。また、「そこから先」のことが分からない方は多いです。それができたら、弁護士の仕事がありません。

 ということで、具体的なこと(特に、解決方法)は相談に来られた方がよろしいと思います。また、一般向けでも、法律について書いてある本は読むのが大変です。直接、弁護士から話を聞いた方が手っ取り早いです。

 ここでは、基礎知識ということで、知りたいことを知る手かがりになればということで書いています。これを読んでから相談に来てください、ということではありません。実際に直面している問題の部分だけ読んで、ちょっと知ってもらえればと思って書いています。ただし、「相続とは何か」とか「遺言書とは何か」とか「債務とは何か」みたいな教科書みたいな話は書いていません。常識程度の漠然としたイメージを持っていれば、読み進められるように書いています。

「相続人の範囲と法定相続分」は、誰と誰が相続人で、その法定相続分(取り分の割合)がすぐに分かるように書いてあります。メモ代わりに使える内容になっています。子どものいない夫婦の1人が亡くなった場合に大変なことが起こることがある、という話を聞いたことがあるかも知れませんが、そのこともお話します。代襲相続人(簡単に言うと孫です)や養子の場合など、あれ、どうだったかなと思うことや、間違い易い点などを書いてあります。ご自身に関係あるところだけ読んでいただければと思います。
 代襲相続人(孫)については、もう少し詳しいお話をします。(→「代襲相続人(孫)の地位」

「遺言書を書こうとする人のための基礎知識」は、遺言書を書かなければいけないと思って悩む前に、本当に書く必要があるのか、どういう時に必要なのか、という説明から始めています。遺言書を自分で書く場合には、形式を間違えると無効になるので、その簡単な説明もしています。

「遺産分割協議の方法」は、ドラマのイメージだとみんなが集まって、話合うというイメージで、実際にそうするのが普通ですが、そうしなければいけないということはないんです、というところから話を始めます。

「債務と相続の放棄」は、亡くなられた方に借金があったらどうなる、というお話です。相続人が多数の場合、誰がいくら払うのか問題になります。また、財産よりも借金の方が多い場合にはどうするんだ、という話もします。そこで、「相続の放棄」の話になります。亡くなった父親が借金まみれだったので相続放棄した、という場合には、おじさん、おばさんに飛び火することがあります。そこで、どうする、ということもお話します。

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弁護士・内藤寿彦 (東京弁護士会所属)
内藤寿彦法律事務所 東京都港区虎ノ門5-12-13白井ビル4階 電話・03-3459-6391